RustでHello Worldを出力する方法
1. はじめに
Rustは、安全性・速度・並行性を重視したシステムプログラミング言語です。本記事では、Rustの基本として「Hello, World!」を出力する方法を解説します。
2. 開発環境の準備
Rustのインストール
Rustをインストールするには、公式のインストーラ rustup を使用します。以下のコマンドを実行してください。
curl --proto '=https' --tlsv1.2 -sSf https://sh.rustup.rs | sh
インストールが完了したら、以下のコマンドでバージョンを確認できます。
rustc --version
必要なツール
- Rust コンパイラ (
rustc) - Rust のパッケージマネージャ (
cargo)
3. Hello Worldプログラムを作成する
Rustでは、簡単にHello Worldを出力するプログラムを作成できます。
3.1. コード例
main.rs というファイルを作成し、以下のコードを記述します。
fn main() { println!("Hello, World!"); }
3.2. コードの説明
fn main() {}: Rustプログラムのエントリーポイント(main関数)println!(): Rustのマクロで、標準出力にテキストを出力する。
4. プログラムのコンパイルと実行
4.1. rustc を使ってコンパイル
以下のコマンドを実行してコンパイルします。
rustc main.rs
実行ファイル main(Windowsでは main.exe)が生成されます。以下のコマンドで実行します。
./main
4.2. cargo を使ってプロジェクトを作成・実行
Rustでは、パッケージマネージャ cargo を使うのが一般的です。以下のコマンドで新しいプロジェクトを作成できます。
cargo new hello_rust cd hello_rust
作成された src/main.rs を開くと、すでに Hello, World! のコードが記述されています。
プロジェクトをビルドして実行するには、以下のコマンドを使います。
cargo run
実行結果
Hello, World!
5. まとめ
この記事では、Rustで「Hello, World!」を出力する方法を解説しました。Rustの基本的な開発環境を整え、プログラムを実行する流れを学びました。次のステップとして、変数・データ型・制御構造などの基本構文を学習すると良いでしょう。
次に学ぶべきトピック
- 変数とデータ型 (
let,mut,const) - 条件分岐 (
if,match) - ループ (
for,while)
Rustを活用して、より高度なプログラムを作れるようになりましょう!