Kotlinで「Hello, World!」を出力する方法
はじめに
Kotlinは、シンプルでモダンなプログラミング言語であり、Android開発やバックエンド開発などさまざまな用途で利用されています。
本記事では、Kotlinを使って最も基本的な「Hello, World!」を出力する方法を解説します。
1. Kotlinとは?
Kotlinは、JetBrainsが開発した静的型付け言語で、Javaと完全な互換性を持っています。
2017年にGoogleが公式にAndroid開発言語として採用し、近年では多くのプロジェクトで採用されています。
Kotlinの特徴:
- 簡潔で読みやすい: Javaと比較してコード量が少なく、可読性が高い
- Null安全: NullPointerException(NPE)を防ぐ仕組みがある
- 関数型プログラミング: 高階関数やラムダ式を活用できる
2. Kotlinの開発環境を準備する
Kotlinのコードを実行するには、以下の方法があります。
1. オンラインコンパイラを使用
ブラウザ上でKotlinのコードを試すには、Kotlin Playgroundを利用すると便利です。
2. ローカル環境で実行
ローカル環境でKotlinを実行するには、以下の方法があります:
- IntelliJ IDEA(JetBrains製の公式IDE)
- Android Studio(Android開発向け)
- コマンドライン(Kotlin Compiler)
IntelliJ IDEAのセットアップ
- JetBrains公式サイトからIntelliJ IDEAをダウンロード
- Kotlinプラグインが標準で入っているため、そのまま使用可能
- 新しいKotlinプロジェクトを作成し、コードを記述
Kotlin Compilerのインストール
ターミナルやコマンドプロンプトで以下を実行して、Kotlin Compilerをインストールします。
# SDKMAN! を使う場合 sdk install kotlin # Homebrew を使う場合(Mac) brew install kotlin
3. 「Hello, World!」を出力するコード
Kotlinで「Hello, World!」を出力するには、以下のコードを記述します。
fun main() { println("Hello, World!") }
コードの解説
fun main()
: Kotlinのエントリーポイント(プログラムの開始地点)。println("Hello, World!")
: 標準出力に"Hello, World!"を表示する。
このコードを実行すると、以下の出力が得られます。
Hello, World!
4. Kotlinスクリプトで実行する
Kotlinでは、ファイル拡張子を.kts
にすることで、スクリプトとして実行可能です。
以下の内容をhello.kts
というファイルに保存し、ターミナルでkotlinc -script hello.kts
と実行すると、「Hello, World!」が表示されます。
println("Hello, World!")
5. よくあるエラーと解決策
エラー: Unresolved reference: println
原因: Kotlinのファイルが適切に実行されていない可能性がある。
解決策: main
関数内にprintln
を記述する。
fun main() { println("Hello, World!") }
6. まとめ
Kotlinで「Hello, World!」を出力する方法を紹介しました。Kotlinはシンプルかつ強力な言語なので、これを機に学習を進めてみてください。
次に学ぶべきこと
- 変数とデータ型:
val
とvar
の違い - 制御構造:
if
文やwhen
の使い方 - 関数: 引数付きの関数の定義
さらに詳しく知りたい方は、公式ドキュメントをチェックしてみてください!