C# で「Hello, World!」を出力する方法
1. はじめに
C#(シーシャープ)は、Microsoftが開発したオブジェクト指向プログラミング言語で、.NETフレームワーク上で動作します。本記事では、C#を使って最も基本的なプログラム「Hello, World!」を出力する方法を紹介します。
2. 環境準備
C#のプログラムを実行するには、以下の環境が必要です。
必要なソフトウェア
- .NET SDK(C#の開発環境)
- C#対応のエディタ(Visual Studio / Visual Studio Code など)
インストール方法
Windows
- 公式サイトから .NET SDK をダウンロードしてインストールします。
- コマンドプロンプト(
cmd
)やPowerShellを開き、以下のコマンドを実行してインストールを確認します。
dotnet --version
バージョン番号が表示されれば成功です。
macOS / Linux
- 公式サイトからOSに適した.NET SDKをダウンロードし、インストール手順に従ってセットアップしてください。
- インストール後、ターミナルで以下のコマンドを実行し、インストールが成功したか確認します。
dotnet --version
3. C# で「Hello, World!」を出力する
C#のプログラムを作成し、実行してみましょう。
3.1 プロジェクトの作成
コマンドラインで以下のコマンドを実行し、新しいC#のコンソールアプリケーションを作成します。
dotnet new console -o HelloWorld
HelloWorld
というフォルダが作成され、その中に Program.cs
というファイルが生成されます。
3.2 コードの記述
作成された Program.cs
を開き、以下のようにコードを記述します。
using System; class Program { static void Main() { Console.WriteLine("Hello, World!"); } }
3.3 プログラムの実行
以下のコマンドを実行し、プログラムをコンパイル&実行します。
cd HelloWorld dotnet run
実行結果:
Hello, World!
4. コードの解説
using System;
System
は、基本的な機能を提供する .NET の名前空間 です。Console.WriteLine()
を使用するために必要です。
class Program
- C#では、すべてのコードをクラスの中に記述します。
Program
はクラスの名前で、自由に変更できます。
static void Main()
- C# の エントリーポイント(プログラムの開始点) です。
Main
メソッドがないとプログラムは実行できません。
Console.WriteLine("Hello, World!");
Console.WriteLine()
は、コンソール画面に文字列を表示するメソッドです。
5. まとめ
- C#で「Hello, World!」を出力するには、.NET SDKをインストールし、コンソールアプリを作成する。
dotnet new console
を使用すると簡単にプロジェクトを作成できる。Console.WriteLine()
で文字列を出力できる。
C#の基本を学ぶ第一歩として、「Hello, World!」を試してみましょう!