AWS(Amazon Web Services)とは? – クラウドコンピューティングの基礎知識
1. はじめに
AWS(Amazon Web Services)は、Amazonが提供するクラウドコンピューティングプラットフォームです。2006年にサービスを開始し、現在では世界中の企業や個人が利用しています。AWSは、サーバー、ストレージ、データベース、ネットワーキング、AI/MLなど、さまざまなクラウドサービスを提供しており、柔軟かつスケーラブルなIT環境を構築することができます。
本記事では、AWSの基本概念、主なサービス、メリットについて解説します。
2. AWSの基本概念
AWSは、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、SaaS(Software as a Service)のいずれにも対応しており、クラウドベースのITリソースを提供することで、ユーザーがインフラ管理の負担を減らせる仕組みです。
AWSの3つの主要なモデル
IaaS(Infrastructure as a Service)
仮想サーバー、ストレージ、ネットワークなどのインフラを提供(例:EC2, S3)。PaaS(Platform as a Service)
アプリケーション開発や運用に必要なプラットフォームを提供(例:AWS Lambda, AWS Elastic Beanstalk)。SaaS(Software as a Service)
クラウドベースのソフトウェアを提供(例:Amazon WorkSpaces, AWS Managed Services)。
3. AWSの主なサービス
AWSには200以上のサービスがありますが、代表的なものを紹介します。
3.1. コンピューティング
Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)
仮想サーバーを提供し、オンデマンドでコンピューティングリソースを利用可能。AWS Lambda
サーバーレスコンピューティングサービスで、コード実行時のみ料金が発生。
3.2. ストレージ
Amazon S3(Simple Storage Service)
高可用性のオブジェクトストレージサービスで、データをスケーラブルに保存可能。
3.3. データベース
Amazon RDS(Relational Database Service)
MySQL、PostgreSQL、SQL Serverなどの管理されたリレーショナルデータベースを提供。Amazon DynamoDB
フルマネージドのNoSQLデータベースサービスで、スケーラビリティが高い。
3.4. ネットワーキング
3.5. AI・機械学習
4. AWSのメリット
AWSを利用することで、多くの利点があります。
4.1. スケーラビリティ
必要な時にリソースを増減できるため、事業の成長に応じた対応が可能。
4.2. コスト削減
従量課金制のため、使った分だけ料金が発生。初期投資を抑えられる。
4.3. 高い可用性と耐障害性
複数のデータセンター(リージョン・アベイラビリティゾーン)を活用し、システムの冗長性を確保できる。
4.4. セキュリティ
AWSは業界標準のセキュリティ対策を実施し、ISOやSOCなどの認証を取得している。
5. AWSの利用ケース
AWSはさまざまな分野で活用されています。
5.1. ウェブアプリケーションのホスティング
EC2、S3、RDS、CloudFrontを組み合わせてスケーラブルなアプリを構築可能。
5.2. データ分析・ビッグデータ
Amazon RedshiftやAWS Glueを使い、データレイクの構築やBI(ビジネスインテリジェンス)を実現。
5.3. ゲーム開発
ゲームサーバーのホスティングや、AIを活用したゲーム解析が可能。
5.4. IoT(Internet of Things)
AWS IoT Coreを使い、IoTデバイスを管理・制御できる。
6. まとめ
AWSは、世界最大級のクラウドコンピューティングサービスであり、多様なサービスとスケーラビリティを提供します。
コスト削減、可用性の向上、セキュリティ強化など、さまざまなメリットがあり、個人開発から企業の基幹システムまで幅広く活用されています。
今後AWSを学びたい方は、公式ドキュメントやトレーニングプログラムを活用するのがおすすめです。