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ScalaでHello World

ScalaHello Worldを出力する方法

1. はじめに

Scalaは、オブジェクト指向関数型プログラミングの両方をサポートする強力なプログラミング言語です。
JVMJava Virtual Machine)上で動作し、Javaとの互換性が高いのが特徴です。

本記事では、Scalaで基本的な「Hello, World!」を出力する方法を解説します。


2. Scalaの開発環境を準備する

Scalaのコードを実行するには、以下のいずれかの方法を選びます。

2.1 Scalaのインストール

Scalaをローカル環境で実行するには、以下の手順でセットアップします。

1. Scalaをインストール

Scalaの公式サイトからダウンロードできます: Scala公式ダウンロードページ

または、sbt(Scala Build Tool) を使う場合、以下のコマンドでインストール可能です。

brew install scala         # macOS (Homebrew)
sdk install scala          # SDKMANを利用
sudo apt install scala     # Ubuntu/Linux
choco install scala        # Windows (Chocolatey)

2. インストール確認

インストール後、以下のコマンドでバージョンを確認できます。

scala -version

表示例:

Scala code runner version 2.13.10

3. Hello Worldを出力する

3.1 REPL(対話型シェル)で実行

ScalaにはREPL(Read-Eval-Print Loop)というインタラクティブな実行環境があります。
まず、ターミナルで scala を起動し、以下を入力して実行します。

println("Hello, World!")

結果:

Hello, World!

3.2 Scalaスクリプトとして実行

ファイルを作成してScalaスクリプトとして実行することもできます。

1. ファイル作成

hello.scala というファイルを作成し、以下のコードを記述します。

// hello.scala
object HelloWorld {
  def main(args: Array[String]): Unit = {
    println("Hello, World!")
  }
}

2. コンパイル & 実行

ターミナルで以下を実行します。

scala hello.scala

または、コンパイルして実行する場合:

scalac hello.scala   # コンパイル(HelloWorld.classが生成される)
scala HelloWorld     # 実行

出力:

Hello, World!

3.3 sbt(Scala Build Tool)を使う

Scalaプロジェクトとして管理する場合、sbtScala Build Tool)を利用すると便利です。

1. sbtプロジェクトを作成

sbt new scala/scala-seed.g8

2. src/main/scala/Main.scala を編集

object Main extends App {
  println("Hello, World!")
}

3. プログラムを実行

sbt run

4. まとめ

本記事では、Scalaで「Hello, World!」を出力する方法を紹介しました。

  1. REPL で簡単に実行
  2. Scalaスクリプトとしてファイルに記述し実行
  3. コンパイルして実行
  4. sbtを使ったプロジェクト管理

Scala関数型プログラミングや並列処理に強く、データ分析、バックエンド開発、分散処理(Apache Spark)など幅広い用途で使われています。
ぜひScalaの基本を押さえ、より高度なプログラムに挑戦してみてください!