D言語でHello Worldを出力する方法
1. はじめに
D言語(D language)は、C/C++の代替として設計されたモダンなシステムプログラミング言語です。
コンパイルの高速性、メモリ安全性、ガベージコレクション、テンプレートメタプログラミングなど、多くの先進的な機能を持っています。
本記事では、D言語で「Hello, World!」を出力する方法を紹介します。
2. 開発環境の準備
2.1 D言語のインストール
公式サイトからインストーラを使用
D言語公式サイト:https://dlang.org
推奨されるのは DMD(Digital Mars D) コンパイラです。
Linux/macOS(curl使用)
curl -fsS https://dlang.org/install.sh | bash
Windows(PowerShell)
iwr -useb https://dlang.org/install.ps1 | iex
インストール確認
dmd --version
3. Hello Worldプログラムの作成
3.1 基本的な構文
// hello.d import std.stdio; void main() { writeln("Hello, World!"); }
3.2 コンパイルと実行
dmd hello.d ./hello # Windowsでは hello.exe
出力結果:
Hello, World!
4. コードの解説
import std.stdio;
- D標準ライブラリの入出力モジュール。
writeln()
やwrite()
が使えるようになります。
void main() { writeln("Hello, World!"); }
main
関数がエントリーポイント。writeln
は改行付きの出力関数で、printf
やcout
に相当。
5. REPL的な実行方法(rdmdの使用)
D言語では rdmd
を使うと、スクリプトのように即時実行が可能です。
rdmd hello.d
このコマンドは、一時的にコンパイルして即座に実行してくれます。
6. まとめ
方法 | 説明 |
---|---|
dmd |
標準のDコンパイラ。ファイルをコンパイルして実行形式を生成 |
rdmd |
D言語のスクリプト実行に便利。すぐに試す時に最適 |
writeln |
改行付きの出力関数(標準出力) |
D言語はC/C++の後継として設計され、パフォーマンスと安全性を両立したモダンな構文を持っています。
まずは「Hello, World!」を出力して、D言語の基本的な書き方やツールチェーンに慣れていきましょう。