TechCraft – エンジニアのためのスキルアップメモ

エンジニアのスキルアップを少しでも加速する技術ブログ

ソフトウェア開発のリーディングプラットフォーム比較

GitHub、GitLab、Bitbucket、GitBucketの比較

ソフトウェア開発において、ソースコードのバージョン管理と共同作業を効率化するためのプラットフォーム選びは重要です。本記事では、主要なGitリポジトリ管理サービスであるGitHubGitLabBitbucket、およびGitBucketについて、それぞれの特徴、機能、利点を比較し、最適な選択をサポートします。


1. 各サービスの概要

1.1 GitHub

概要:2008年に設立されたGitHubは、世界最大級のGitリポジトリホスティングサービスであり、オープンソースプロジェクトの中心的存在です。

主な特徴

  • コミュニティの広さ:1億人以上の開発者が利用し、4億以上のリポジトリがホストされています。
  • 豊富な統合:多数のサードパーティツールやサービスと連携可能です。
  • GitHub Actions:組み込みのCI/CD機能を提供します。

適した用途オープンソースプロジェクト、広範なコミュニティとの協働。

1.2 GitLab

概要:GitLabは、リポジトリ管理からCI/CD、セキュリティ機能までを一元的に提供するDevOpsプラットフォームです。

主な特徴

  • 包括的なDevOps機能:コード管理、CI/CD、セキュリティテスト、モニタリングなどを統合。
  • セルフホスティング:オンプレミスでの運用が可能で、企業のセキュリティ要件に適合します。
  • オープンソース:Community EditionはMITライセンスで提供されています。

適した用途エンタープライズ環境、セキュリティ重視のプロジェクト。

1.3 Bitbucket

概要:Atlassianが提供するBitbucketは、JiraやConfluenceとの連携を強みとするGitリポジトリ管理サービスです。

主な特徴

  • Atlassian製品との統合:Jira、Confluenceなどとシームレスに連携。
  • プライベートリポジトリ:小規模チーム向けに無料で提供。
  • CI/CDパイプライン:Bitbucket Pipelinesを通じてCI/CD機能を提供。

適した用途:Atlassian製品を活用するチーム、プライベートリポジトリを重視するプロジェクト。

1.4 GitBucket

概要:GitBucketは、Scalaで実装されたオープンソースのGitプラットフォームで、GitHubクローンとして機能します。

主な特徴

適した用途:セルフホスティングを希望する小規模チーム、イントラネット内での利用。


2. 機能比較

機能 GitHub GitLab Bitbucket GitBucket
コードレビュー
イシュートラッキング
CI/CD統合 GitHub Actions 統合(GitLab CI) Bitbucket Pipelines ×(プラグインで可能)
Wiki機能
プライベートリポジトリ ○(無料) ○(無料) ○(無料) ○(セルフホスト)
セルフホスティング Enterprise版あり Bitbucket Serverあり
Jira連携 ×

3. 料金プラン(2025年4月時点)

GitHub

  • Free:パブリック・プライベートリポジトリ、基本的なCI/CD機能。
  • Pro / Team:より多機能なレビュー、セキュリティスキャン。
  • Enterprise:大規模組織向け、SAML、SSO対応など。

GitLab

  • Free:CI/CD、イシュー管理など基本機能。
  • Premium:高度なプロジェクト管理、パフォーマンス最適化。
  • Ultimate:セキュリティ、コンプライアンス向け機能を含む。

Bitbucket

  • Free:最大5ユーザーまで無料で利用可能。
  • Standard:無制限ユーザー、ビルド時間増加。
  • Premium:マージ制御、セキュリティチェック、IP許可リストなど。

GitBucket


4. まとめ

サービス 特徴キーワード 向いているユーザー
GitHub 世界最大、OSS中心、GitHub Actions OSS貢献、グローバルな開発チーム
GitLab DevOps一体型、セルフホスト可能 エンタープライズ、CI/CD重視
Bitbucket Atlassian連携、チームコラボ Jiraユーザー、小〜中規模チーム
GitBucket 軽量セルフホスト、GitHub風UI 社内用、個人/小規模プロジェクト

それぞれに特徴があるため、開発スタイルやチーム構成、必要なセキュリティ要件に応じて最適なプラットフォームを選択しましょう。

参考書籍