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WebPとは? 〜次世代画像フォーマットの特徴と活用法をわかりやすく解説〜

WebPとは?

〜次世代画像フォーマットの特徴と活用法をわかりやすく解説〜

1. はじめに

「WebPって最近よく聞くけど、何がすごいの?」「JPEGPNGとはどう違うの?」

WebP(ウェッピー)は、Googleが開発した次世代画像フォーマットで、
Webサイトやアプリの高速化・省容量化を目的に急速に普及しています。

この記事では、WebPの特徴・利点・使いどころ・変換方法などを、
Web制作者・エンジニアの視点でわかりやすく解説します。


2. WebPとは?

  • 開発元Google
  • 登場年:2010年
  • ファイル拡張子.webp
  • 特徴:画像を高品質かつ小容量で表現できる次世代フォーマット

WebPは、JPEGの圧縮率+PNGの透明性+GIFのアニメーションといった
複数フォーマットの“いいとこ取り”をした統合画像形式です。


3. WebPの主な特徴

特徴 説明
高圧縮率 JPEGよりも25〜35%軽量で同等品質
可逆・非可逆圧縮 PNGのようなロスレス圧縮/JPEGのようなロッシー圧縮両方に対応
透過対応 PNG同様、アルファチャンネル(透明)をサポート
アニメ対応 GIFの代替として、アニメーション画像(multi-frame)にも対応
メタデータ EXIFXMPなどの画像情報も保持可能

4. 従来形式との比較

形式 圧縮方式 透過 アニメーション 圧縮効率 特記事項
JPEG 非可逆 写真に強い
PNG 可逆 △(容量大) 透過+画質優先
GIF 可逆 △(1bit) ✕(8bit制限) 古いが対応広い
WebP 可逆/非可逆 オールインワン形式

5. WebPのメリットとデメリット

✅ メリット

  • サイトの読み込み速度向上
  • 画像トラフィック削減 → モバイル最適化
  • アニメ、透過も1形式で済む

❌ デメリット

  • 古いブラウザ(IEなど)で非対応(※現在ほぼ解消)
  • 一部ツールでの編集に制限(Adobe製品は後から対応)

6. WebPの対応状況(2025年版)

ブラウザ 対応状況
Chrome
Firefox
Safari
Edge
Internet Explorer ✕(サポート終了)

→ ほぼ全ての主要ブラウザがWebPをサポートしています。


7. WebPの変換・利用方法

🔧 変換ツール

🖼️ HTMLでの利用例

<picture>
  <source srcset="image.webp" type="image/webp">
  <img src="image.jpg" alt="fallback image">
</picture>

→ WebPに対応していない環境にはJPEGなどをフォールバック表示


8. WebPを使うべき場面

  • ブログ・ECサイトなど画像枚数が多いページ
  • モバイルユーザー向けサイト(通信量の最適化)
  • アニメーションバナー(GIFよりも軽く滑らか)
  • アイコン・UI素材(PNG代替として)

9. まとめ

ポイント WebPの評価
表現力(透過・アニメ) ◎(PNG+GIFの上位互換)
圧縮効率 ◎(JPEGより高圧縮)
対応状況 ◎(主要ブラウザ対応済)
導入のしやすさ ○(変換ツールや拡張あり)

今後の画像フォーマットのデフォルトはWebP
新しい画像を扱うなら、まずWebPで保存・配信するのがベストプラクティスです。


🔗 参考リンク